日本食を、世界に向けてアピールする戦略とは?
現在、農林水産省は、日本食の評価に向けた研究戦略をすすめています。
これは、海外の食事に比べて日本食が健康にとって良いことを
世界に向けてアピールするための計画です。
現在進めている農林水産省の計画としては、2014年度から3年間をかけて、
医学的・栄養学的に日本食の評価を進める計画をたてています。
もともと、日本食は世界の中でも、健康の維持や増進効果が高いと言われています。
しかし、今のところ、日本食が健康に良いという科学的根拠(エビデンス)を得た
研究が少ないためアピールすることがうまく出来ていない、という状況です。
健康食として、すでに世界に認められている食事として、地中海食がありますが、
この大きな理由としては、1970年代から現在まで、健康と食事に関する
研究を疫学的に研究し続けた、ということがあります。
ちなみに、地中海食と日本食の研究論文の件数を比較すると(2013年時点)
・地中海食:2042論文
・日本食:130論文
という結果となり、10倍以上の差がついています!
このような状況であるため、農林水産省は、日本食のエビデンスを蓄積し、
日本食を世界に向けて大きく発信していくための研究をすすめることに
なったわけです。
日本食の特徴としては、主食・主菜・副菜のバランスの良さや、
大豆食品、発酵・醸造食品、だしの使用があげられています。
これらを加味すると、地中海食に比べても日本食は遜色無く、エビデンスが
蓄積されてくれば、世界に向けて健康とアピール出来るデータが得られる
可能性も高いワケです。
しかし、海外に比べて、サプリメントでも医薬品でもそうですが、日本は遅れがちですね。
せっかく世界に誇れるものを持っていても、それがうまく活かせていない状況が、
医療分野でも多く見られています。
しかし、一度決まったことに対しては、きちんと計画通りにこなしていけるのも、
日本人の特徴ですので、今後に期待ですね。
さて、日本食もそうですが、栄養とエビデンス、というのが今の日本の健康業界において
主流になりつつあります。
今後は、統計的なデータなどの科学的な根拠(エビデンス)ががなければ、
信頼性は示すことが出来なくなるので、より広告が厳しくなるでしょう。
健康に良いというなら、その証拠を見せなさい、ということです。
また、今後導入される機能性表示は、健康食品などの加工食品だけでなく、
農林水産物に関しても、導入されることになっています。
今後は、各地方におおける機能性農産物についても、徐々に出てくるでしょう。
もちろん、制度の詳細では、エビデンスを得る手法について、明らかになっていないため、
今後の検討会によっては、エビデンスを獲得することが難しくなる可能性もあります。
しかし、どのような制度にしろ、機能性農作物として、機能を示せることは
間違いないことです。
ぜひ、機能性農産物、日本食というものを世界にアピールする材料として、
今後の研究開発をうまく進めていって欲しいですね。
今日はこの辺で。
ではまた。
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