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トピックス機能性表示食品

機能性表示食品の商品数が800品超え

2017年も春を迎え、新たな年度に入り、機能性表示食品の制度が始まってから、ちょうど2年が経ちました。受理された商品数も800件を超え、3月23日現在で814件となりました(届出撤回製品が8品)。

制度開始から、早くも2年が経過

機能性表示食品の制度が開始された2015年4月から2年で800製品を超え、年平均にならすと400製品以上が受理されている形となります。

また、ここ最近の2か月間で200製品ほどが受理されているので、現在の受理されている製品数はかなり多くなっています。

このペースが続くと考えると、今年の半ばには1,000製品を超えるという計算になります。さらに、そのまま進めば今年中にトクホの件数が追い越すことになるでしょう。

トクホと費用や期間面で比較すると、機能性表示食品が低予算・短期間で申請できることは間違いなく、中小企業でも取り組みやすい制度だということは、受理件数だけを見ても、一つの結果として現れているのではないでしょうか。

カテゴリー別では、依然として中性脂肪の上昇抑制が1位

今までに届出された機能性表示食品の表示内容について、主なものを見てみると(3月23日時点)

  • 中性脂肪の上昇抑制:159製品
  • 血糖値の上昇抑制:104製品
  • 整腸関連:100製品
  • 体脂肪の減少:93製品
  • 血圧のサポート:77製品
  • 肌機能のサポート:76製品
  • 眼機能のサポート:62製品
  • ストレス・緊張の緩和:50製品
  • 関節のサポート:50製品
  • 記憶の精度を高める:38製品
  • 骨の健康維持:32製品
  • 疲労感を軽減:32製品
  • 睡眠の質の向上:29製品
  • コレステロール値を改善:24製品
  • 筋肉をつくる力をサポート:5製品

となっています。

上位には、やはりメタボ関連の機能が多数を占めており、その次に「眼」や「肌」といった部位に関する機能が引き続き商品数を伸ばしている状況です。

また細かいところでいうと、「快眠・ストレス・疲労」が13.6%、「肌」が9.3%、「アイケア」が7.6%、「関節・筋肉」が6.7%などと続いています。

複数の機能性や複数の関与成分を加えた商品も多数あり、各社が独自色を出そうと見られる商品が見受けられるようになり、これからも多様化が進んでいくことでしょう。

その一方で食品の用途特許により、機能性表示食品と併せて企業としての知財をめぐる競争も激化していくことと思われます。

食品区分では、その他加工食品がTOP

食品区分ごとに機能性表示食品の表示内容について、主なものを見てみると

  • 加工食品(サプリメント形状):359製品
  • 加工食品(その他):446製品
  • 生鮮食品:6製品

となっています。

この区分の比率は、このままの推移が続く可能性が高く、その背景としては、加工食品はサプリメント形状に比べ、制度的にも届出しやすいということも影響していると思われます。

また、生鮮食品については、一企業としての取り組みよりも各自治体の取り組みが芽を出してくることが、届出数増加の鍵になってくるでしょう。

現在の課題と今後の流れ

市場拡大に向けた課題をあげるとすれば、「受理の長期化」があります。

しかし、最近では届出から受理までの期間が短くなり、処理速度が上がっていると報告されており、こちらは改善されています。

今後の焦点としては、ガイドライン改訂がいつになるのか、どのような改訂がされるのか、ということがあります。まだその時期は未定とされていますが、Q&Aの公開なども含め、多くの企業が待ちわびている状況で、続報が待たれるところです。

弊社でも多くの企業の届出に関わっておりますが、消費者庁からの指摘事項は早くなっているように感じます。また、時期によって指摘を受ける箇所が各企業で重複していることもあり、指摘されやすい部分は予め届出段階で対応しておくことが重要になってきます。

また、修正を行った資料の記載が、他の資料に影響することも多く、修正箇所を直す時には注意してもし過ぎることはない、と言っても過言ではなく、俯瞰的に資料全体を見渡すことも重要です。

ガイドライン改訂時期は依然として未定ですが、2年を経過して、新たな動きが出てきて、制度自体の在り方も変化していくことでしょう。弊社としても、新たな変化に対応しつつ、多くの方々のお役に立てるように努めてまいります。

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