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機能性表示食品

健康博覧会レポート3日目

 

ちょっと間があいてしまいましたが、先週の金曜日に行われた最終日の
健康博覧会のレポートです。

 

最終日ということで、ブースに関する新しい動きや情報はなかったですね。
来場者数も発表になっていましたが、昨年に比べると落ちていますね。

 

たしかに、すごい盛り上がっていた、という感じではなく、
会場全体が淡々とした雰囲気はありました。

 

たしかに、毎年新素材を出せる訳でもないし、どの企業も、出展する内容に
手詰まり感を覚えているのではないでしょうか。

 

さて、この日は、以下の機能性表示に関するシンポジウムとセミナーに
二つ参加してきましたが、
かなり参加人数は多かったですね。

シンポジウム名
「国の食品機能性表示制度改革と全国の食品産業」 

セミナー名
「新たな機能性表示制度の概要と想定される表示内容について/
新たな機能性表示に求められる安全性・有効性の条件」

 

それぞれ、200名程度は参加していたようです。
やはり、機能性表示に関する各企業の注目度はかなり高いですね。

 

前者のシンポジウムでは、各地方自治体の健康食品に関する取り組みや、
今後のあるべき日本の医療について、話がありました。

 

その中でも、たしかに、と思ったことが、昨年の安倍総理の成長戦略の発表の際に、
医療費の負担について、国の公的補助を少なくし、個人の責任を増やすと
いうニュアンスがあった、ということです。

 

これは、結局のところ、アメリカのような医療制度への移行であり、
セルフメディテーションを押し進めることでもあり、より個人での
健康管理が大事になっていくというもの。

 

その推進政策の一つが、この機能性表示という訳です。

要するに、今の医療制度を削減する手段の一つとして機能性表示制度を創設する、
ということですね。

 

これは当たり前のことですが、それが適切に推進されるとしたら、
サプリメント市場は
間違いなく大きくなっていくはず、ということです。

これは、健康食品業界にとって、追い風といって良いでしょう。

 

この3日間全体としては、これからの健康食品業界を活性化させるため、
新制度を生かし、エビデンス主導の時代にしていこう、という流れを
至るところで感じました。

 

その流れの一環としては、北海道で独自に行っている
「北海道北海道食品機能性表示制度(愛称:ヘルシーDo)」や
「ハイクオリティ認証」など、
独自にエビデンスや安全性を
保証する制度への促進を進める動きも強くなっています。 

 

たしかに、欧米諸国やアジアのサプリメントに関する制度を考慮すると、
エビデンスを確保することは重要だし、品質管理も厳しくなっていく
でしょう。

 

もちろん、新しい制度が出来ても、それが形骸化するのであれば、
意味がありません。

 

しかし、行政側としても、消費者庁から各自治体へ行政措置の権限を
委譲するなど、
マンパワー不足を改善していく意向が見えているので、
より厳しい取締りが行われていくことになるでしょう。
 

 

今後の課題としては、新制度が出来た後、ドラッグストアなどの販売チャネルでの
広告が、どのように可能になるかによって、全体的な市場の動きも変わってくるでしょう。

 

ネット通販の割合が高い日本ですが、実質上の広告の一部解禁となった場合に、
市場の再構築が始まるでしょう。

 

このように 健康食品業界だけでなく、関連業界までが一連となった上で、
消費者教育が
きちんと成されたとき、日本におけるサプリメントの
位置づけは、確実に
変わっていくでしょう。

 

機能性表示の制度に関する動向に関しては、これからも
引き続き最新情報をお届けしていきます。

 

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今日はこの辺で。
ではまた。 

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