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システマティックレビュー機能性表示食品

機能性表示食品は中小企業にとって有利なのか?

ご挨拶が遅れましたが、明けましておめでとうございます。
本日よりブログを公開して参りますので、本年も何卒よろしくお願い致します。

 

さて、今年は機能性表示元年ということで、多くのメーカーが注目し、NHKの番組でも機能性表示について取り上げられるほどになってきました。

 

今年最初のブログでは、この機能性表示制度はどのような企業にとってメリットがあるのか?ということについて話したいと思います。

 

まず始めに、一つの結論を申し上げるならば、機能性表示制度は、中小より大手メーカーにとって取り組み易い制度である、ということです。

その理由を幾つか挙げてみます。

  1. 医学的、薬学的、栄養学的など専門的な知識・経験を持った人材が必要である
  2. システマティックレビューや臨床試験を行うための費用が捻出し易い
  3. 制度に則るための体制整備が大企業の方が整え易い

 

そもそも、この機能性表示食品というものは、ただの健康食品の延長線ではない、ということがまず前提条件としてあります。

 

この制度は、国による承認はありませんが、単純に考えると、極めて医学的・薬学的なアプローチをとっており、言わばEvidenced Based Medicine(EBM)の概念に則っている制度と言えます。あくまで食品なので、Medicine(医療)ということは出来ませんが。

 

この制度に則り、適切に運営していくためには、今までのような健康食品のマーケティングを駆使して乗り切れるようなものではありません。

 

言わば理系的な専門知識と経験を持ったうえで、消費者ニーズを考え、商品の開発・販売をしていく、という文系的アプローチをとらなければなりません。

 

今回の制度の肝でもあるシステマティックレビューもしくは臨床試験について考えても、医学・薬学・統計学といった知識・経験とともに、論文作成業務(もしくは同様な業務)なども入ってくるため、中小メーカーが簡単に出来るものではありません。

 

もちろん、外注するという手段がありますが(臨床試験などは外注する他ないでしょう)、開発コストとしてかけられる費用を考えれば、大手メーカー優位である、ということに変わりはありません。

 

お客様相談室などの社内体制の整備、製品の品質管理などについても然りですね。

 

では、中小メーカーは勝ち目がないのか、というとそんなことはないと言うのが私の個人的な考えです。

 

機能性表示食品とは、健康食品(サプリメント)形状の食品だけでなく、加工食品や生鮮食品などもジャンルとして入ります。これらを統合して新しい制度として括って考えてみると、今までになかった新しい食品分野が出来ると言っていいでしょう。

 

そう考えると、今までの健康食品業界と同じような構造が、これからも続くとは考えにくいわけです。

 

そして、今までの日本において、新規参入と言われる分野において活躍した企業が大企業だったか?と振り返ってみると、決してそんなことはなかったはずです。

 

むしろ、中小やベンチャー企業が頭角を表し、大きく飛躍していくほうが、当たり前の構図だったのです。

 

そう考えると、市場規模としては成長しているが、成熟し切った健康食品業界が現状のまま続くより、新しい制度のもと企業の大小を区別せずに“よーいドン”でスタートを切るこのタイミングこそ、大きなチャンスと捉えることも出来るでしょう。

 

要するに、単純にリソースなどだけを考えてみれば、大手優位になりますし、逆に言えば、制度開始のタイミングには、大手も中小も関係ないゴールデンタイムが訪れることになります。

 

新しい分野への参入するための軽いフットワークや機動力だけで考えると、中小、ベンチャー企業にとっても勝機はいくらでもあるでしょう。

 

しかし、ここで最も重要なことは、データについては極めて慎重になるべきだ、ということ。

 

昨今ニュースを賑わしているデータ捏造事件などや食品の安全問題を鑑みれば明らかですが、現在の消費者は食品の安全性や企業モラルに対して非常にセンシティブになっています。

 

「トクホのような厳密な審査がないのであれば、適当なデータを作り上げて申請しよう」と考えることも出来ますが、多くの情報・データを公開しなければならない今回の制度では、根拠データに問題があれば直ぐにわかってしまうでしょう。

 

そういう意味では、エビデンスを作っていくときには、マクロな設計図を描く力とミクロな情報を収集する力の両方が必要になると言えます。そして、情報の分かり易さ、そして正確性が同時に求められてくると言う訳です。

 

最後に、今回の内容についてまとめると、機能性表示制度では、大企業が有利な状況ではあるが、企業の大小に関わらず大きなチャンスがある。ただし、データの信頼性については慎重にならなければならない、ということです。

 

大胆かつ慎重なアクションが迫られる今回の制度。

 

世界的にも今までにない試みなので、業界全体が5年後にどうなっているのか、という予想はとても難しいですね。

しかし、どのような企業が伸びていくのか、というと、当たり前のことにきちんと取り組んだ企業、原理原則を守った企業が発展していくのだろうと考えています。

 

《機能性表示食品4時間集中セミナー》開催

1月27日(火)に薬事法規マーケティング協会主催にて、「機能性表示制度に関する集中セミナー」を開催いたします。

セミナーでは「ただ制度を知ってもらう」だけでなく、「直ぐに実務に取り入れられる」実践的な内容をお話しいたします。

消費者庁のガイドラインに対する解説も行う予定ですので、迫ってくる制度開始に素早く対応するために、セミナーを有効活用して、万全の準備を整えてください。 

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