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アメリカの制度を日本に輸入?

 こんにちは。

 

今回は、日本の健康食品における機能性の

表示(法規制)に関してお話します。

 

現在、アメリカではダイエタリーサプリメント制度と

いうものがあるんですが、その制度に近い形で

日本でも機能性表示が出来るようになる、

と言われています。

 

では、ダイエタリーサプリメント制度とは、

どんなものか簡単に説明しましょう。

 

1)ダイエタリーサプリメントとは?

ダイエタリーサプリメントの制度では、

ビタミン、ミネラル、ハーブ、酵素など

様々な成分が対象となっています。

 

現在まで、その安全性や有効性については

良く分かっているものから、更なる研究が

必要であるものまで様々なものが

販売されてきています。

 

2)ダイエタリーサプリメントでは効果も表示出来る?

ダイエタリーサプリメントという考え自体は、

必要な栄養素の補給補完に役立つ場合も

ありますが、医薬品とは異なり、病気の治療、

診断、予防等に使用することはできません。

 

そのため、製品に

「関節痛を和らげる」

「心臓病を治す」

などの表記をすることは出来ません。

 

このような表記ができるのは医薬品のみです。
 

3)ダイエタリーサプリメントの安全性は誰の責任?
ダイエタリーサプリメントは、

その安全性や有効性がアメリカ政府によって

認められているものではありません。

 

ダイエタリーサプリメントに新規成分が

含まれる場合はFDAが審査 (許可ではありません)

しますが、安全性のみであって、

有効性は審査していません。

 

ダイエタリーサプリメントの製造者、販売者は

市販する前に当該製品の安全性を確保する

責任があります

 

当該製品の有害事象について、業者がFDAに

報告するように義務付けらていて、

FDAは、当該製品が安全ではない、異物混入がある、

宣伝が虚偽および誤解を招く場合には、

販売を中止させることができます。

 

 

以上のような制度が、アメリカの

ダイエタリーサプリメント制度です。

 

わかりやすいように、日本の制度と

比較した表を載せておきます。

 

(参照先:内閣府規制改革会議)

スクリーンショット 2014-01-30 21.17.59

 

要するに、企業側が

きちんとした根拠データを持っていれば、

企業の責任のもと、人体への機能を

表示してよい、という制度です。

 

今後、このアメリカの制度が日本に導入されたとき、

どのような設定になっていくのか、

注目しておく必要があります。

 

今日はこの辺で。

ではまた。

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