新機能性表示制度でサプリ市場が2倍に?!
2月27日に行われた「健康食品・サプリメント市場」セミナーで、
サプリ市場が2倍になってもおかしくない、という
予想があったようですね。
たしかに、新制度のポテンシャルを高く見積もると、倍くらいになっても
おかしくないでしょう。
ただ、実際に、市場自体が2倍になる、ということは、
かなり難しいのではないかな、とは思っています。
健康食品の市場自体は、既に安定期に入っています。
ここ数年は市場も上昇しており、商品自体も毎年新しいものは
出ていますが、いきなり革新的な新規成分が発売される、
という業界でもありません。
今までにも、ジェネリック医薬品がアメリカのように市場を伸ばすのでは、と、
アメリカとの比較されていましたが、アメリカほどシェアを
伸ばせずに終わっていることがほとんどです。
その原因は、アメリカと日本との保険制度の違いなど、様々な因子が
絡み合っているので何とも言えませんが、アメリカと同じ市場シェアの
形になることは、日本ではほとんど起きないのではないかな、
と思います。
また現在、OTCはドラッグストアが80%のシェアで、
健康食品はネット通販が50%を占めています。
健康食品のドラッグストアのシェアも上がるのでは、という予想もあるのですが、
制度が変わっただけで、ドラッグストアでのサプリメント販売率が高くなるのも
難しいのかな、と思います。
OTCがドラッグストアで売れるのは、信頼出来る薬剤師などから
買うことが出来るからであって。
逆に店舗販売の薬剤師も、サプリメントや健康食品のことなんて、
全然知らない人が多いですからね。
店舗販売で売り上げを伸ばすためには、ドラッグストアの店員も
対応出来るようにならないといけないですからね。
また、サプリメントの良いところは、ネットで楽に買えて、
定期便などで自動的に届けられるところにも
ありますからね。
リピートへつなげるための仕組みが店舗型が出来るようになるか
わかりませんが、普通に考えて、店舗販売でそこまで伸ばせるか、
というところですね。
ただ、販売する側としては、ドラッグストア市場を狙っていくのも
一つの策として、ありでしょう。
今まだ、サプリメントをドラッグストアで伸ばせてる会社が少ないので、
良いタイミングで、うまく参入出来れば良いでしょうね。
制度変更によるポテンシャルはありますが、楽観視が出来る状況でも
ありません。
大事なことは、まずは各々の販売会社がきちんと対応し、新しい制度を
きちんと浸透させていくことなのかな、と感じます。
今日はこの辺で。
ではまた。