新機能性表示で、トクホ市場はどうなるのか?
最近になって、また、トクホ商品の広告を良く見るように
なりましたね。
元メジャーリーガーの松井選手をCMに起用したり、各社で、
トクホの主力商品のプロモーションを強めています。
今、特にトクホに力を入れているのは飲料メーカーです。
・ヘルシア
・メッツコーラ
・伊右衛門 特茶
などなど ・・・
トクホの分類としては、
・脂肪の吸収を抑えるもの
・糖の吸収を穏やかにするもの
これらに対するマーケティングが強まっていますね。
かなり力が入っています。
近年のトクホのヒット商品といえば、メッツコーラがありますが、
これはコーラに健康という新しいキーワードをかけたことで、爆発的に
売上を伸ばしたワケです。
これは、日本のトクホならではのマーケティングだと思います。
体に悪いイメージのコーラと健康をかけた商品を創り出したことによって、
新しい需要を呼び起こしたといって良いでしょう。
ただ、このトクホに対する高い障壁としては、開発費用と期間が莫大にかかる、
ということがあります。
今後、機能性表示制度が出来たときに、トクホとの棲み分けを
どのようにするのか、ということにも注目が集まっています。
仮に、トクホに申請出来るエビデンスを持っていたとして、機能性表示制度を使って、
企業責任下で、広告することが出来てしまう可能性もあります。
そうすれば、費用も期間も圧縮することが出来ます。
残る問題点としては、売上がどれだけ変わるか、ということになります。
トクホと機能性表示の最大の違いは何か、と言えば
「国が認定している」という点にあります。
これがトクホの強みなワケです。
しかし、今後、各企業がエビデンスをもとに、広告し始めたとしたら、消費者にとって
トクホと新機能性表示の商品との区別がつかなくなる恐れもあります。
これは、栄養機能食品にも同じことが言えます。
現在の栄養機能食品においては、国が決めた文言しかうたえないワケですが、
ビタミンにもミネラルにも、現在広告出来る内容以上に、豊富なエビデンスがあります。
果たして、これらを新機能性表示でうたっていくことが出来るのか。
もし、うたってよくなるとしたら、栄養機能食品という枠組みとの棲み分けが、
かなり厳しくなりますが。
結局のところ、トクホや栄養機能食品との棲み分けは、今後の行政の動きを
見てからでないと、判断することは出来ないというのが現状でしょう。
ただし、現在売っている商品の有効性のエビデンス確認というのは、直ぐにでも
取り組める内容です。
制度が決まる前に予め方針を立てて、トクホとして販売するもの、栄養機能食品として
販売するもの、新機能性表示とするものとして、ある程度は目安をつけるべきです。
もちろん、新機能性表示のマーケットがどのように動いていくかによって、
戦略は随時変化させていかなくてはいけませんが。
もちろん、トクホは国がお墨付きを与えている、ということで、今まで売上を
上げてきたので、これからも市場には残るでしょうが、どれだけ新機能性表示に
食われるかはわかりません。
今売っているトクホの売上が減ってしまう可能性も考慮するなど、
あらゆるケースを想定しておき、早め早めに対応しておくことが、
何よりのリスクマネジメントにつながっていきます。
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今日はこの辺で。
ではまた。