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業界ニュース機能性表示食品

機能性表示食品の受理件数が500件を突破

アメリカの大統領選も終わり、世界情勢が目まぐるしく変わる中、着々と数を増やしている機能性表示食品の受理件数が500件を超え、11月10日現在で505件となりました(届出撤回製品が3品)。

制度開始から、1年と7ヶ月での達成

機能性表示食品の制度が開始された2015年4月から、1年と7か月での500製品達成で、月平均にすると約26製品が受理されている計算です。

ただし、4月にすぐ受理され始めておりませんので、月の平均はもう少し多い数字になります。

トクホの承認された製品が20年間で1200件程度と考えると、すぐにトクホの件数は追い越されることになるでしょう。

カテゴリー別では中性脂肪の上昇抑制が1位

今までに届出された機能性表示食品の表示内容について、主なものを見てみると

  • 中性脂肪の上昇抑制:91製品
  • 整腸関連:68製品
  • 体脂肪の減少:66製品
  • 血糖値の上昇抑制:54製品
  • 血圧のサポート:47製品
  • 眼機能のサポート:47製品
  • 肌機能のサポート:36製品
  • 関節のサポート:26製品

となっています。

上位には、メタボ関連の機能がやはり多数を占めており、その次に「眼」や「肌」といった具体的な部位に関する機能が多くなっているのがトクホとの違いになっています。

市場規模を考えると、ランキング上位の機能については大きな変動はないと思いますが、「記憶のサポート」「疲労感の軽減」「睡眠のサポート」がそれぞれ10製品を超えており、これから新たな市場を作っていく可能性があります。

今後の課題は?

次々と受理されている機能性表示食品ですが、その一方で、消費者庁から届出資料に関する指摘が増えており、一度目で指摘が来なかった資料にも、再届出の際に指摘が入ることもあります。

また、指摘事項が来るまでの時間も2ヶ月を超えることが多く、届出から受理されるまでの期間は長くなっているのが現状です。

さらに、来年3月にはガイドラインが改訂となり、今よりさらに届出が厳しくなる可能性があります。

弊社にも、届出後の指摘事項に対するサポート業務の依頼が以前に比べて増えておりますが、よくある事例として、修正した箇所について、別の資料に反映されておらず、新たな指摘を受けている、というケースがあります。

指摘された箇所だけ直して再届出する、といった対応をしてしまうと、修正したことで、他の資料との矛盾点が出たりすることもあり、指摘事項に関しては、十分に吟味した上で資料を修正しなければなりません。

資料ごとの詳細な記載を、厳密に詰めて確認するミクロの視点と、資料全体を見渡し、修正することでどのような派生事項があり得るのか、どのような指摘が来る可能性があるのか予め予測する、というマクロな視点の両方を兼ね備える必要があります。

もちろん、修正が来ないような届出資料を初回届出の時点で作成することが何よりも重要ですが、指摘事項に予め備えておくことで、受理までのスピードアップにつながります。

届出の受理がよりスムーズになるように

弊社が作成したSRについても、現在までに35を超える製品で届出が受理され、今現在も弊社が関わっている製品が多くの届出をしております。

全体として受理数が増え、500を超える製品が受理されていく中で、機能性表示食品の届出に悩む方々も増えている現状があり、そのような方々に、きちんとした資料を作成し、少しでも届出が早くなるようにサポートすることが弊社の役割と考えております。

適正な資料を迅速に作成できるよう、今まで以上に精進し、もっとお役に立てるように頑張ってまいります。

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