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ミドリムシ市場が急拡大へ

食料だけでなく、バイオ燃料としても注目されているミドリムシの
市場が拡大し始めています。

詳細記事はコチラをチェック
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/140917/mca1409170500006-n1.htm

 

このミドリムシ市場を新たに創出したのは、ミドリムシの世界初の
大量培養に
成功したユーグレナ社です。

現在までに健康食品、飲料、化粧品などに実用されており、
既にヘルスケア市場においては100億円規模の市場まで
拡大していると見られています。(OEM製品を含む)

今までになかったミドリムシという一つの食品原料で、しかも
独占販売という形でユーグレナが市場を創り上げ、2005年の
創業からわずか9年で100億規模にまで持っていったというのは、
なかなかない希有な事例ですね。

 

今後はバイオ燃料の実用化、さらには海外展開も視野に入れ、
18年には国内外で450億円の規模にまで拡大させる計画
を立てているようです。

 

なお、ユーグレナ社は、ミドリムシの大量培養の方法については、
企業秘密としており、特許化はしていません。

これは、特許化による情報開示を行うよりも、ノウハウ化する方が
リスクが少ないと判断しているためです。

 

これに対して、今月に入り、神戸製鋼所系列の神鋼環境ソリューションが
ミドリムシの大量培養が出来る体制が
整ったため、バイオ燃料や食品の
商品化に入ると発表しています。

 

ただ、今まで食品や化粧品部門を持っていない同社においては、
既にユーグレナ築いている市場に乗り込み、シェアを拡大する
までの
関門がいくつかあるでしょうね。

少なくとも先駆者のユーグレナという会社はミドリムシを通じて、
「世界の食料問題を解決したい」
「人と地球の健康のため」
という明確なストーリーを打ち出しています

 

ただ、ミドリムシの大量培養が出来ました、というだけでは
インパクトに
欠けるし、価格勝負に持っていかざるを
得ない状況になるのではないでしょうか。

 

ただ一方で、一つの市場に一社だけという状況より、
幾つもの会社が参入する方が、
市場が活性化していくのも
間違いないことなので、新規参入する会社が
出てくることで、
より市場は活気づいてくるでしょう。

当面の間は、ユーグレナ社の独占状態が続くと思われますが。

 

何にせよ、他社が参入しずらい製品を持ち、問題になっている食料やエネルギーと
いう市場を見据え、さらにストーリーを明確に打ち出すというユーグレナの戦略は、
非常に上手いとしか言いようがないですね。

 

これと同じような戦略を取る、というのは一朝一夕に出来ることではありませんが、
・消費者から共感を得られるストーリーの打ち出し
・なるべく他社に真似されないような製品設計

といった部分は、機能性表示食品への参入を含めて
健康食品の会社などでも
取り入れるべき戦略の一つですね。

 

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