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マーケティング機能性表示食品

栄養機能食品は、売れるのか?

 

こんにちは。

 

前回はトクホについてお話しましたが

今回は、栄養機能食品について

お話していきます。

 

 

まず、いつも出している図を見てみましょう。

日本の健康食品の枠組みですね。

機能性食品の仕組み

(参照先:厚生省)

 

この図のとおり、栄養機能食品は、

保健機能食品として国に認められている

食品なワケです。

 

 

そして、栄養機能食品は、

国に申請することも許可を受ける必要もなく、

機能性表示が出来ます。

 

 

 ただし、その代わり

・ビタミン12種類

・ミネラル5種類

のみに認められており、

広告も決められた文言しか

うたえません。

 

 

具体的には、以下の表にある文言です。

栄養機能食品の機能性表示

(参照先:消費者庁「栄養機能食品とは?」)

 

 

このように、体内の機能を助けるための表示は

可能ですが、この表にある文言を修正することは

出来ません。

 

 

また、併せて注意喚起の文言も

付けなければいけません。

 

 

 

このように、栄養機能食品というものは

完全なテンプレート化した食品といって

良いでしょう。

 

 

 

ただ、ここには、幾つかのメリットとデメリットが

あると言えます。

 

 

・メリット

機能性が表示することが出来る

国に許可が必要ない

 

・デメリット

表示出来る内容が決められている

販売出来る成分が限定されている

 

 

 

このように、栄養機能食品を売る事は簡単ですが、

それを売上につなげる、となると、簡単には

いかないワケです。

 

 

既に大手メーカーが安く大量に販売している上に、

参入障壁が低いので、いつでも誰でも始められる

からです。

 

 

簡単に始められるということは、考え方次第で、

利点にもなるし、足かせにもなる、ということです。

 

 

では、実際の市場としては、どれくらいの規模か、

というと以下のとおりです。

健康食品の市場

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このグラフを見る限り、毎年2000億円程度は

売上があるということです。

 

商品数がわからないので、商品ごとの売上については

判断出来ませんが、市場は安定していると

いって良いでしょう。

 

 

では、ここで、

”もし栄養機能食品を使って新しい商品を作る”

となった場合を考えてみましょう。

 

 

そこでは、2つの案があると思います。

・ビタミンとミネラルの新配合を考える

・他の成分と足し合わせる

 

 

ビタミンとミネラルのサプリメントは既に多く

売られていますが、ほとんどの商品が、

成分単体もしくは同じ成分の組み合わせに

なっています。

 

例えば、

・ビタミンC単体

・マルチミネラル(ほとんど全てのミネラルを足し合わせたもの)

 

 

これと同じものを作っても勝ち目はありません。

 

 

ですので、

ここにない商品群を考える、というのも

一つの手でしょう。

 

栄養学的に不足しがちなものだけを、

抽出して、新しく組み合わせる

ということは可能ということです。

 

 

ただし、そもそも成分が少ないので

あまりパターンは多くないことが難点です。

 

もう一つ、新商品を考える軸としては、

他の成分で販売する際に、”ビタミンCを追加する”

とすれば、栄養機能食品として売り出すことは

出来るワケです。

 

 

栄養機能食品の良いところは、簡単に作成出来る

ところにあります。

 

 

既にデータがしっかりとしているビタミンと

ミネラルを補填することによって、実際の

効果も上がることが予想されます。

 

 

今後、制度が変わった際に、栄養機能食品という

枠組みがどうなるか、まだ不透明な部分もあります。

 

 

ただ、現時点で、国の審査なしで機能性表示が出来るのは

栄養機能食品だけです。

 

この仕組みを、ある程度有効に使っていくことも

マーケティングプランの一つ、と考えてみては

いかがでしょうか。

 

 

今日はこの辺で。

ではまた。

 

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